木魚歳時記第4658話

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 そこで然るべき門弟たちを選び、それに口述して筆録させる方法によった。『選択本願念仏集』、念仏一行の行相と安心とを明確に示し、特に弥陀色心(みだしきしん)の光明遍照の事実を明示して、称名の行を先にすべき事を「三経一論(浄土三部経と『往生論』)を所依<しょえ>経典として引用し傍注の経釈を援用し、ひとえに善導の釈文を証拠として凡入報土(ぼんにゅうほうど)すなわち一切衆生を極楽に救う事を説き示して、残るくまもなく説き示したものである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1297
 
        雲水もマスクをしたり大徳寺  雲水(うんすい)

 「ボクの細道]好きな俳句(2395) 野見山朱鳥さん。「交響楽運命の黴拭きにけり」(朱鳥) 「黴拭きにけり」とは! アナログ版のレコードですと、まず、レコード板()の黴(かび)を拭うことから始ります。取り合わせに俳諧味を感じます。俳句は「難しいことを易しく。易しいことをより深く、より深いことを楽しく」(井上ひさし)です(汗)。

こころに花を
ひとに愛を 
(石川 洋)