木魚歳時記第4567話

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 重衡の覚悟は最も立派であった。既に法然の説法で救われていたからであろう。
『平家物語』で最も哀れなのは維盛の愛子の六代の命である。十二歳で捕らわれ、失われんとして文覚(もんがく)の命乞いで頼朝の許しを得たが、十八年を経て、頼朝は己が死の前年、頭は剃っても心は剃るまいと、文覚の配流の留守中に高尾で行いすましている彼を捕えて鎌倉の田越川べりに斬った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1208 

       女房の裾に固まるきりぎりす  裾(すそ)

 「ボクの細道]好きな俳句(2307) 茨木和生さん。「息づかひ静かな人と蛍の夜」(和生) 息を殺すような「蛍の夜」です。さて、ボクの寝言に「何ごとか」? と女房が聞き耳をしたところ、2分ばかり喋っていたそうです(笑)。怖い夢でも見ていたのでしょうか? けったいな男です。

無限 努力 
(石川 洋)