木魚歳時記第4560話

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 さすれば当時(建久九ー元久二のころ)慈鎮の粟田口の清蓮院の一屋に扶侍(ふじ)されて棲んだ行長が祇園社の宮寺の鐘を耳にし清蓮院の庭園に移植された沙羅樹を眼前にして冒頭の句を書き下して、平家の奢りを春の夢と報じたとする説に私もうなずく。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1200

        長き夜の寝言たらたら正僧正

 「ボクの細道]好きな俳句(2299) 安住 敦さん。「本ばかり読んでゐる子の夏畢る」(敦) 畢(終わ)りましたか! さて<寝言>の俳句。こちらはリフレインを生かします。寝言が止むと、手振り身振りのパントマイムも始まる(笑)。おそらく「現役」時代の夢を見て「うなされ」ているのでしょうか(汗)。

苦しいことが多いのは
自分に甘えがあるからだ
(石川 洋)