木魚歳時記第4511話  

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 ここに奇怪なのは、このじん神速果敢な義経の勲功に対して頼朝は何らの報償をも与えないばかりか、さきに頼朝の奏請によって法皇が授与したものをさえ没収し去り、さらに後には土佐守昌俊という者を義経の堀川の第に遣わして、これを暗殺しょうという事件なども持ち上がる事態となっては、義経とても、
「叔父行家がわが兄に対する逆意をなだめ抑えつづけた自分であったが、今は行家とともに攻め寄せて鎌倉に一矢を酬(むく)いたい」
 と院宣を請い奉るも無理のない事実であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1155

       サングラス外す勝者の目に涙

 「ボクの細道]好きな俳句(2250) 飴山 實さん。「奥山の風はさくらの声ならむ」(實) かって、奈良県奥吉野へ桜見物に行ったことがあります。広域な「吉野桜」どうして出来たのか? それはわかりませんが、あまりの壮大さに息をのんだ記憶があります。

この世では大きいことはできません。
小さなことを、大きな愛でするだけです
この世では
大きいことはできません
(マザーテレサ)