木魚歳時記第4369話

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 妻栄子は夫亡き後は院の女房として丹後局と呼ばれたが、今選ばれて鳥羽殿で君側に奉仕中、三年目には法皇との間に一女覲子(きんし・後の宣陽門院)を生んだ。これもまた容易ならぬ才女で稀有(けう)の女政治家であった。法皇の晩年まで奉仕して摂政や関白を手玉に取とり、院の遺領を悉く彼女の生んだ宣陽門院に帰せしめ、
(佐藤春夫『極楽から来た』)1019

       一隅を灯す明かりや去年今年 一隅(いちぐう)

 「ボクの細道]好きな俳句(2109) 波多野爽波さん。「天高しやがて電柱目に入り来」(爽波) 広々とした一本道が目に浮かびます。さて、ボクは、昔(還暦の頃)に、中国の新疆、ウイグル自治区を訪れました。その時めぐり合った「現代画」(写真)が、今『木魚歳時記』を飾ります。不思議なめぐり合わせに驚きます!

  ねるも仏、おきるも仏、さめるも仏、
  さめてうやまうなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)