木魚歳時記第4256話

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 そればかりか、お気休めにご病気も軽くいよいよ快方とばかり奏上して置いたのが、突然の崩去を聞こし召されて、当年まだ十五のこの君は終日おん臥所(ふしど)にこもらせて泣き暮らし給うばかり、お側近く仕える者どものお励ましに、やっとお気を取り直しあそばし、おん涙ながらに母后のご冥福のため親しく『法華経』を写させ給うた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)913

        教壇のをんな先生ゆすら梅

 「ボクの細道]好きな俳句(1998) 池田澄子さん。「恋文の起承転転さくらんぼ」(澄子) もちろん、起承転転(てんてん)がミソです ! 何が書かれてあつとしても・・あの「さくらんぼ」であるから許されるのです(と思います)。ところで、全学年(教員・児童で10名)という離村の小学校に、新任の「ゆすら梅」先生が着任されました。現実にはありえないでしょうが「起承転結」(きしょうてんけつ)では面白くもなんともない(汗)。


  さいちが、まいらせていただくごくらく、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)