木魚歳時記第4201話

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 「三月十六日に京を出て、同じ月の二十六日に到着した。
宝殿のさまは、回廊が長くつづいているところへ潮がさして回廊のところまで満ち満ちて来る。湾の向こうには浪が白くあわぎ流れている。
(佐藤春夫『極楽から来た』)858-2

    面がまへおやじそっくり蜻蛉の子       蜻蛉(とんぼ)

 「ボクの細道]好きな俳句(1945) 岩淵喜代子さん。「鵜の列の正しきバレンタインの日」(喜代子) 「鵜」は夏季となります。さて、二人暮らしが長いと・・夫婦の会話は「おい」「あなた」で始まり、あとは、お互いの空中戦となります(笑)。そのうちにストレスが溜まり、まあまあ、と治まります。そこで「片意地」を通さないのは年齢の加減です(笑)。

  もろたをじひを、たのしむわ、
  なむも、あみだも、みなひとつ。
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)