木魚歳時記第4196話

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 その騒がしさに法然も落ちつけず、この日、法然は生涯にただ一日だけお経文を読まなかったという。こうしてなた、二、三年、前後五、六年も西山に住んだ法然を、世人はわけありげに噂したらしい。老婢母子がいつも身近に近かったためでもあろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)855

       青大将おまえほんとに蛇の将

 「ボクの細道]好きな俳句(1940) 岩淵喜代子さん。「雲雀には穴のやうなる潦」(喜代子) 「ひばり」(春季)は直線的に舞い上がり、空中でホーバークラフト(いったん停止)して囀ります。ひばりにすれば、潦(にわたずみ)つまり、地上の水たまりはどのように見えたのでしょうか? それにしても、「潦(にわたずみ)」とは美しいことばです。

  をやのこころわ、てん(天)より、ち(地)より、
  じひのふかいが、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)