木魚歳時記第4195話

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 この地もだめになるかと思ったが、これは法然の都合で、いつでも使えるようにと上皇と法親王とで計らって下さっていると安心しているうちに、頼政挙兵の影響で、果然木曽義仲(きそよしなか)が都に乱入した。義仲の軍はまるで悪鬼部隊か何かのように人々を怖れさせた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)854

       夏の昼いつものやうに眠くなる

 「ボクの細道]好きな俳句(1939) 岩淵喜代子さん。「嘘のやう影のやうなる黒揚羽蝶」(喜代子) この作品の通りです。黒揚羽は、突然に、影が舞い降りたように現れます。そして、木立ちを徘徊し、影が消えるようにどこかに去ります。しかし、黒揚羽の乱舞はミステリアスです。そばに紋白蝶がひらひらと舞います。これはどこにでもあります。さて、ボクは、毎日お昼寝をします。これも、どこにでもある老人の習慣です(笑)。

  れんによ(蓮如)さまわ、ごしんせつなひとで、
  あみだのひとで、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)