木魚歳時記第4199話

f:id:mokugyo-sin:20200503072521j:plain

 そのなかに「・・・其の儀無シ、法然房ハ子息ヲモチタリナシト人云イケレドモ常ニ存スルトコロハ浄行ノ僧也法連房(法然の弟子信空のこと)又勿論浄行也・・・」の句が見えることで当年のそんなうわさが知れる。
(佐藤春夫『極楽から来た』)857

       生みつけてあとはそれきり閑古鳥

 「ボクの細道]好きな俳句(1943) 岩淵喜代子さん。「田鳧群れ冠羽を動かさず」(喜代子) 田鳧(タゲリ)は頭に反り返った冠羽(かんむりばね)がある冬鳥です。その田鳧(タゲリ)が、御自慢の冠羽かんむりばね)を動かさない? 冠羽(かんむりばね)を立派に見せるのは求愛行為の時だけ? それにしても、郭公(かっこう)の類はあつかましい。育児休暇どころか、外の小鳥に托卵して南に渡ります(汗)。

  たのしみわ、どこをたのしむことなくて、
  こころに、ほとけをるぞうれしや。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)