山門討伐の命を逃げた清盛は、及公(だいこう)が出ないで院はさぞ困るだろう。誰が何をするかと見ていると、派手な宣伝を始めたのを不思議と詮索するうち、意外な事が知れ、六月一日の未明僧信西を逮捕した。鹿谷(ししがたに)の陰謀の発覚である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)970
僧正にまといつきたる雪婆 雪婆(ばんば)
「ボクの細道]好きな俳句(2059) 永田耕衣さん。「少年を噛む歓喜あり塩蜻蛉」(耕衣) 「塩蜻蛉」(しおとんぼ)とは、「塩辛トンボ」のことでしょうか? だとしたら、捕えた少年の指を噛むくらいのことは当然です。ボクも何回か咬まれました。
たのしみ、やまやま、ふじのやま。なむあみだぶつ、なむあみだ。
なむあみだぶのふじのやま。
これをもろをて、
なむあみだぶつ、なむあみだ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)