木魚歳時記第4197話

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 青連院に今も残る『戒集』と題する巻子本は文永(ぶんえい)十年(上人往峰生後約半世紀)五月十八日に書かれたという戒に関する雑事を記した文である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)856

       ひんがしに峰をつらねて山滴る

 「ボクの細道]好きな俳句(1941) 岩淵喜代子さん。「箱庭と空を同じくしてゐたり」(喜代子) 「箱庭」(夏季)も、我が家も、同じこの「空」(そら)の下。読みようで「空」(くう)とも、空(カラ)とも? さて、天から降ってきた水滴が、合わさり流れとなり、流れが集まって川となり海へと注ぐ。海から蒸発した水気は、やがて雲となり元の山へと戻る。そして滴る。この循環により、地球が「水の惑星」であり続けることができたのです。この稀有(けう)の循環を、万物の未来のために途絶えることがないように、ひたすら努力する外ありません(合掌)。

  ほとけが、ほとけを、をがむこと、
  あみだが、なむに、をがまれて。
  これが、き明(帰命)の、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)