木魚歳時記第4167話

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 そうして住むに適当な家は目下のところ無いが、土地ならばある。閑静で山水の眺めもよく隠居所に思ったが少し狭い。上人おひとりの草庵なら手ごろと思う。釈迦堂のすぐそばだから、今に案内させる。一度見てそこでよいならば草庵の一棟ぐらい、彼岸すぎまでに新築して寄進するという親切な話であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)828

       菜の花の中に居場所を見つけたり

 「ボクの細道]好きな俳句(1912) 鈴木六林男さん。「直立の夜越しの怒り桜の木」(六林男) 真夜中までの喧騒に耐えかね、さくらの(老木は?)は憮然とします。それにしても騒ぎすぎ! さて、採算が採れない私鉄(ローカル線)を廃線とさせない! 地元の高校生たちにできることは? 沿線に菜の花を育てる! 数年かけて! やがて、菜の花畑を電車が通り抜ける状況が放映されました。それを見たときは感激しました! 若者の善意と努力のエネルギーは底知れない!

  わたしや、あくにんなれど、
  てん(天)にもち(地)にもないことを、
  ゑさせてもろをた、なむあみだぶを。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)