木魚歳時記第4241話

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  昼になってから、船遊びにしようと中宮や院の女房たちをそれぞれの蔵人(くろうど)がそれぞれに船を仕立てて漕ぎ出した。船べりに色さまざまな袖口を並べつらねたのが目もあざやかである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)898

       吹き抜けを真っ逆さまに青大将

 「ボクの細道]好きな俳句(1983) 池田澄子さん。「また春が来たことは来た鰐の顎」(澄子) 「鰐」(わに)といえば、その「顎」(あご)に特徴があります。しかし、よくぞこここまで作品に仕上げた! 作者の執念すら感じます。 俳句においては「韻」(いん)も大切な要素ですが、漢字の字面(じずら)から受ける印象も大事な要素です。さて「時計草」は、属名を「パッシュフロラ」つまり、「受難の花」と呼ばれるそうです。キリストの受難と関係するのでしょうか?

  ごをんよろこべ、なむあみだぶを。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)