木魚歳時記第4174話

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 法然ははじめて観覚得業の寺へ登った日のころをそぞろに思い出しながら、その子を見ていた。この時の子供というのは後年、法然の門下に来てその父が弁舌でしたところを文筆であらわした聖覚法印である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)834

       桑名まで来て名物の焼蛤     

 「ボクの細道]好きな俳句(1919) 鈴木六林男さん。「二人して何もつくらず昼寝覚」(六林男) 夫婦の昼寝覚? 天下泰平です(汗)。「お父さん、今夜、何にしましょうか?」晩ごはんのことです。「何でもいいけど!」。「まだ、昼寝して起きたとこやんか!」「晩ごはんのことなど・・」こんな会話が延々とつづきます、隠居した夫婦の実態です、ありがたいことです。

  上をど(浄土)まいりわ、て(手)わいらの(ぬ)、
  をやのをじひが、あるゆゑに、
  ごをんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)