木魚歳時記第4150話

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 そうしていよいよ決心を固めて、二十余年住み慣れた叡山黒谷の青龍寺を去ろうと、師の叡空を寺内の慈源房に訪(おとな)うて決意のほどをうちあけた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)814

         蜜まみれ尻から逃げる熊ん蜂  

 「ボクの細道]好きな俳句(1895) 野見山朱鳥さん。「秋風よ菓子をくれたる飛騨の子よ」(朱鳥) 子に菓子を与えたというのです。秋風の頃、飛騨の子が来て、わたしに、菓子をくれたというのです。病弱で子らに何もしてやれなかった作者の嘆きが伝わるようです。ブログ筆者もマイホ-ム・パパではありませんでした(汗)。業(ごう)の深いパパでした。

  ゆくたびも(幾度も)、むねをいためた。
  いまわ、ろくじに、こころとられて。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)