往生とは死ぬることではない。行って生きるのである。浄土の聖衆のようにたのしく生きる方法なのである。そのところを篤と会得させて念仏の方法を教えたい。法然はもうじっとしていられないのを感じた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)813
囀りの中で接吻してみたい 囀(さえずり)
「ボクの細道]好きな俳句(1894) 野見山朱鳥さん。「火の隙間より花の世を見たる悔」(朱鳥) この世(此岸)からあの世(彼岸)を見てしまった悔い! という句意になるのでしょうか? 紅蓮の炎の隙間から見る、さくら爛漫の凄さが伝わります。この作品にかかわらず、見てはならないもの、触れてはならないものに触れてしまう悔いはあるのでしょうか! ボクはあると思います。
あなた、わたしに、をもい(思ひ)をかけて、
わたしや、あなたの、をもいをもらい、
ごをんうれしや、なむあみだぶつ、
なむあみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)