木魚歳時記第4153話

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 (二)お盆が過ぎて、すぐに、法然は嵯峨に行き清涼寺(せいりょうじ)の釈迦堂に詣でて、二十年前、そこで見たおばあさんが今もまだいるであろうか、宿坊に立ち寄ってみた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)817

         茎立や小西昭夫といふ俳人   

 「ボクの細道]好きな俳句(1899) 野見山朱鳥さん。「父と子は母と子よりも冴え返る」(朱鳥) どこの家庭でも大同小異、変らない? お腹を痛めて産み落とした母子と、スキを見つけて、母子家庭から「煤逃げ」していた父子とでは、その違い(冴返る)があって当然です。さて、ボクも、師僧(おやじ)とじっくり話をした記憶は残っていません。「そやからおまえはあかん」。こんな親父の「お説教は」は、耳が痛くなるほど聞かされましたが・・

  ごをんき(御遠忌)は、ごをんよろこぶ、
  をやのごおんを。
  ごをんうれしや、なむあみだぶつ、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)