木魚歳時記 第1845話

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 松尾大社(まつおたいしゃ)

 松尾大社は、松尾大社(まつのおたいしゃ)とも呼ぶようです。大宝元年(701)秦忌寸都理(はたのいみきとり)松尾山大杉谷の磐座(いわくら)の神霊を勧請して創建したと伝えられます。平安京に於いて、賀茂の巌神、松尾の猛神、と並び称され、王城鎮護の神として信仰されたようです。中世以降は<酒の神>として信仰を集め、境内の霊泉<亀井>の水で醸造すると酒が腐らないと信じられました。一月の上卯日に行われる「上卯祭」は醸造安全祈願祭であり、四月中西日に行われる「中西祭」は醸造完了感謝祭であるといわれます。現在、四月二十日以降の日曜日に<神幸祭>それより三週間後の日曜日に<還幸祭>として執り行われるようです。(西京区・嵐山宮町)

      天平の甍の波に淑気かな