木魚歳時記 第1844話

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 法輪寺(ほうりんじ)

 法輪寺は、嵯峨・渡月橋東の嵐山中腹にあります。和銅六年(713)年、元明天皇の勅願(ちょくがん)により行基(ぎょうき)が開いた葛井寺に始まるそうです。天長六年(829)、道昌が生身の虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)を安置して法輪寺と改め現在の形となったようです。ところで、本尊である虚空蔵菩薩には、記憶を増す<求聞持法(ぐもんじほう)>の徳があり、知恵を授けるという信仰があります。そうしたところから、三月十三日から二ヶ月間、十三歳になった子女が参詣する<十三詣り>は有名であります。京都の<虚空蔵さん>として親しまれています。したがって、法輪寺詣でのご利益としては、知恵授け、学芸上達となるのでありましょう。(法輪寺・西京区・嵐山虚空蔵山町)

      熱燗やもう酔つてゐる羅漢さま