木魚歳時記 第1700話

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 懺悔(さんげ)

 昔、インドに鬼子母神(きしぼじん)という邪神(じゃしん)がいて人の子をさらい食う。それを知った釈迦は、千五百人いた鬼子母神の子の一人をお隠しになった。驚いた鬼子母神は狂気の形相で釈迦のところに相談に来た。釈迦は「多くの子どもをもつおまえでも子どもひとりを失くせばさわぐ。ましてや、一人、二人の子どもを持つ母親が子を失くしたときの気持ちを考えなさい」と諭された。懺悔(さんげ)した鬼子母神は、以来、子どもをさらうことを止め、仏教の守護神になったと伝えられます。

    わが道の一直線や鬼やんま