木魚歳時記 第1699話

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 非暴力

 浄土宗を開かれた法然上人(ほうねんしょうにん)の父、漆間時国(うるまのときくに)は、岡山県美作(みまさか)地方の役人でありました。やはり地方役人であった源内武者貞明(げんないむしゃさだあき)の夜討に合い亡くなられます。法然上人九歳の時のことでした。臨終の時国は、わが子を枕もとに呼び「決してあだ討ちをしてはならぬ」と戒められたそうです。暴力に暴力をもってしてはならないと諭(さと)されたのです。浄土宗が旗印としてかかげる「非暴力」はこれに由来します。

    仏壇にまづは炊きたて栗ごはん