人ははからいから すべてのものに執着する
『蛇喩経』にあることばです。わたしたちは、あれこれと他人の心のうちを憶測(おくそく)して、それに執着(しゅちゃく)するあまり、そのことへの対応を計(はからい)すぎて、自分自身の行動にこだわり悩むことがあります。
「欲望 → 執着(こだわり) → 苦(煩悩)」このパターンを解消することを説いたのが、釈迦(しゃか)の教え、すなわち、仏教であります。そのためには、上記のパターンを逆にたどる以外にありません。すなわち「さまざまな欲望に対する<こだわり>を解消する」以外にありません。