山も川も海もみなうつり変る
パーリー語教典群「長老偈註』(ちょうろうげちゅう)にあることばです。宇宙の生成、地球生成のスパーンで眺めるならば、上記のこともうなずくことができます。
釈迦(しゃか)は、『聖求経』(しょうぐきょう)の中で「金や銀は生れる(得られる)ものである。そして、金や銀は老いる(失う)ものである」と述べておられます。上記のような自然界の移り変わりも含めて「形あるものはすべて移り変わります」これは真理であります。この本質的に「無常」(むじょう)であるにもかかわらず、それを変らないものとして執着(しゅちゃく)することを戒められたものであります。この「無常」(むじょう)は仏教の出発点の教えです。