身体がむらむらするのを、まもり落ちつけよ。身体について慎んでおれ。身体による悪い行いを捨てて、身体によって善行を行え。
原始教典といわれる『法句経』(ほっくきょう)に見られることばです。
インドの灼熱(しゃくねつ)の太陽のもと、動物、植物、人間の欲望が繁茂(はんも)する中で、人間の欲望を直視することから仏教は始まりました。欲望をいかにして克服(こくふく)するか、欲望に固執することから発生する煩悩(ぼんのう)をいかに克服するか・・これを説かれたのが釈迦の教え仏教であります。「欲望 → 執着 → 煩悩 → 苦」。このパターンから、いかにして煩悩からとき放たれるか・・これを説かれたのが釈迦の教え仏教です。