心の計らいをなくす
心の計(はか)らいをなくすとは「こうすればいいか、ああすればいいか。こうでもない、ああでもない。うまくいくか、いかないか。小賢(こざか)しく生きることを止めなさい」ということです。
仏教では「無明」(むみょう)といいます。「無明」(むみょう)とは、正しい智慧(ちえ)のない状態、迷いの根本である無知の状態を指します。「無明」(むみょう)、すなわち無知の最たるものは、欲望に対する「執着」(しゅちゃく)、つまり<こだわり>から起こります。といって、「無明」(むみょう)・無知をまったく無くすわけにはまいりませんが・・こうした事実に気づくことが大切です。