縁によって成り立ち縁にとって変る
『勝髷経』(しょうまんきょう)にあることばです。「雨が降るのも、風の吹くのまも、花野の咲くのも、葉の散るのも、すべて縁(えん)によって生じ、縁(えん)によって滅びる」という意味です。
上記に<つながり>といいましたが、これは<かかわり>といった方がぴったりするかもしれません。この世の中は「私とわたし以外のすべてのものとの<かかわり>で成り立っている。私は「私を取り巻くあらゆる<条件>に支えられて生きている」という意味です。この<つながり>ないし<かかわり>を、仏教では「縁起」(えんぎ)と説きます。