無用の用
石見(いわみ)の妙好人(みょうこうにん)浅原才市さんのことは、このホームページでも何回かとりあげてきました。ここでは、才市さんのことばをじかにお伝えします。
「好いも、悪いも、みなとられ、なんにもない。ないが楽だよ、安気(あんき)だよ。なむあみだぶつに、皆とられ、これこそ安気(あんき)な、なむあみだぶつ。さいちや、このたび、しあわせよ、悪もとられ、自力もとられ、疑いもとられ、みなとられ、さいちが身上(しんじょう)みなとられ、なむあみだぶつをただ貰(もろ)うて、これで、さいちが苦がないよ、これが浄土にいぬるばかりよ」。こんなのを「遊行心」(ゆぎょうしん)というのでしょうか?