ところが、宗盛の方では競を、
「王城一の美男也、心剛に弓箭取ってよし、渡辺党の第一」
と惚れ込んで、わが家来にしようと、小糟毛(こかすげ)という馬などを贈って彼の機嫌を取っていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1047
枕絵の男とをんな冬の夜
「ボクの細道]好きな俳句(2137) 波多野爽波さん。「本あけしほどのまぶしさ花八ツ手」(爽波) 本の扉をひらくその一瞬のドキドキ感を言いたい? それには八つ手の花がぴったりです。さて「おこるな しゃべるな むさぼるな ゆっくりあるけしっかりあるけ」(種田山頭火)。とありました。
さいちこんどのつぎ(次)正(生)はどこにゆく、
なむあみだぶつのさと(里)にとられて、
まむあみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)