木魚歳時記 第121話

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狎者や 内裏に巣くふ 蟻地獄

天地開闢(かいびゃく)

 さて混沌(こんとん)は四、五千年とつづき、やがて、天の気は下降し、地の気は上昇し、天地交合して、水となり火となり、山となり石となり土となります。

 須弥山(しゅみせん)世界は、東の東勝身州(とうしょうしんしゅう)に始まり、東端は傲來国(ごうらいこく)へと連なります。もう少し詳しくいうと「あのビッグバーンで、地球が生まれ、海が生まれ、大陸が動いてインド(天竺)が生まれました。この天竺から東へ向かうと、シルクロード(西域))を経て大唐国に至ります。そして大唐国の近くに傲來国がありました。」と、こうなりましょうか。
 この物語は、傲來国で生まれた一匹の石猿が、もって生まれた「驕慢」(きょうまん)と「我欲」からの解脱をめざし、大唐より遥か天竺(インド)に向け「西天取経」の旅に立つ…そうです、あの『西遊記』を真似た、バーチャル・ナンセンスな物語であります。