月ヶ瀬は 梅一式の 鳥瞰図
紅花染の原料となる「烏梅」(うばい)は、元弘の乱で月ヶ瀬に落ち延びた後醍醐天皇の女官・園生姫が製法を教えたのが始まりです。梅林の名所も、もとをただせば「烏梅」を生産する生活の手段でした。
「われわれがわれわれの運、不運をつくる。
そしてわれわれはこれを運命とよんでいる」(デェイスレリィー)
仏教経典には「西方浄土」とあります。なぜ極楽・浄土は西の方角なのでしようか?これは文明が伝ったルートと無関係でありません。メソポタミア文明 → インダス文明 → 黄河文明、つまり、仏教東漸(とうぜん)を逆ルートで眺めたとき、人たちが西の方角に「幸せの国」(極楽)ありと考えたとして不思議はないのです。