木魚歳時記第4845話

 自己の全人を法界に捧げ尽くして独生の命を終えた法然師と妻と共棲して妻子を通じて法界に己をさ捧る弟子綽空の道とは、それぞれ明らかに異った二つの道であった。
 吉水僧団の人々はむしろ師の道を尊び、綽空の道を多くは忌避(きひ)し理解せず、かえって法然が綽空を特に愛するのを奇異に感じ、嫉視したりしていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)

         灼熱の果ては西域砂浄土

ふ~。昨夜は熱帯夜でした! さて、すでにセピア色に変色のぼくの写真(2歳頃)があります! 寺門(昔の)敷居に、ぽつんと、ガラス細工のような童(わらし)が坐っています! 「ひとりぼっち」+「わがまま」=「自尊居士」。この構図は死ぬまで変わりそうにありません(汗)。