木魚歳時記第4401話 

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 頼政こそ知らね山門へは清盛が早くも十分に手を打っていた。それもただ座主明雲の権限で押さえただけでは足りない情勢を察したものか、近江米一万石を山全体に、また仏前の敷物用にと美濃絹三千匹を添えて奥ってあった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1051

     鬼やらひ壬生と吉田と蘆山寺へ        

 「ボクの細道]好きな俳句(2141) 波多野爽波さん。「雪うさぎ柔かづくり固づくり」(爽波) 「雪うさぎ」は、ゆずり葉で耳を、南天の実で眼で作りお盆などに乗せて店に飾ったものを指すのでしょうか? 作る人の「個性」が出ます。さて「人間は生きて苦しむ為の動物かもしれない」(夏目漱石) 

  ぶつのさきぶれ、歓喜のおもひ、
  これがほとけのこゑとなる。
  なむあみだぶつ、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)