木魚歳時記第4400話 

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 夜半三井寺に着いた頼政は、ここの形勢頼もしくないのを看て取った。なお山門の不平分子にも手を打って置いたのであったが、それすらも今に何の動きも見せないのは頼みにならない。すべてが期待外れであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1050

    しばらくは見ることのなし雪うさぎ

 「ボクの細道]好きな俳句(2140) 波多野爽波さん。「畳まれて巌のごとし大屏風」(爽波) 最近、屏風(びょうぶ)そのものを見かける機会が少なくなりました。祝いごとも、飾る座敷も「しきたり」自体を知らない世代が増えました。貴重な「伝統」「しきたり」は伝えなければ・・さて、「心。ひろく、ひろく、もっとひろく」(高田好胤)

  ありがたの歓喜のくらもわがむねにあることしらの(ぬ)、
  いまはしらせてもろてたのしみ、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)