木魚歳時記第4399話 

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 果然、主人の大将が近衛河原の家を焼いたと聞いた競は、一刻を争って小糟毛をひき出し跨(またが)り、
「競こそ只今、御前をまかり通り侍れ」
 と大音声を上げて、宗盛邸の門前を蹄(ひずめ)の音せわしく馳せ通り、出軍のしんがりに追付いた。いかにも颯爽たる「王城第一の美男ぶり」である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1049

      あ。雪や雪に始まる今日一日

 「ボクの細道]好きな俳句(2139) 波多野爽波さん。「福笑鉄橋斜め前方に」(爽波) 車内からのショット? 車内の振動まで伝わる臨場感が! さて「にっこり笑えば鏡もわらう」(藤並天香)

  あさましのわが胸にざんぎ(慚愧)の蔵をたててもろをて、
  これがたのしみなむあいだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)