木魚歳時記第4378話

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 恐らく、彼は八条院の蔵人になり、この大使命を帯びて、はじめて世に出た思いがしたのであろう。そうして新宮に帰ると大得意であった。新宮の大衆を信じて、性急にも事を明かした。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1028

       山裾を仄かに浮かせ山眠る  

 「ボクの細道]好きな俳句(2118) 波多野爽波さん。「夕焼の中に危ふく人の立つ」(爽波) 真っ赤に燃える壮大な夕焼けを眺めると、すべてのものが極微に感じられます。ましてや、夕焼けに照らし出され、此方の岸(この世)に生きてきたボクなど・・「知足」(足ることを知る)昨今です(汗)。

  今がりん十(じゅう)、わしがりん十あなたのもので、
  これがたのしみ、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)