木魚歳時記第4377話

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 行家は東奔西走して、摂津、河内、大和、近江の同族へ、遠くは甲斐の武田信義、信州の木曽義仲、陸奥の義経ん、四月二十七日には伊豆の頼朝に連絡して、よくその使命を果たしたが、ちょっとした間違いをしでかしてしまった。
 行家は多田行綱のようなすれっからしではなく、田舎育ちのごく素朴な人物であった。この種の人物には、またそういう人に相応な過ちがあるものである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1027

     さつきからごしごしごしごしと大根洗

「ボクの細道]好きな俳句(2117) 波多野爽波さん。「金魚玉とり落しなば鋪道の花」(爽波) 悲惨な状況が目に浮かびます。ところで、「金魚玉」を下げて縁日から帰る子らとか、帰宅してそれを縁側に吊るして風情を楽しむ風情は見なくなりました。「金魚玉」(夏季)の季語は「死語」となりつつある? 

  今がりん十(じゅう)、わしがりん十あなたのもので、
  これがたのしみ、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)