木魚歳時記第4355話

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 兵力を持たない院側では、強盗に押し込まれたも同然、清盛のなすがままを黙って見ているほかはなく、法皇は静賢法印を使者に立てて、
「自分は以後、万機御口入(ごくちにゅう)アルベカラズ趣」
 を伝達させた。つまり今日かぎり一切の政権は放棄し無条件降伏したのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1005

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 「ボクの細道]好きな俳句(2095) 波多野爽波さん。「鴨居に頭うつて坐れば水貝よ」(爽波) 鴨居(かもい)で頭を打ち、「痛いなぁ」とつぶやきながら坐る目交(まなかい)を見るように水貝が置いてあった。さて、新型コロナウイルスについて。ウイルスと称するからには「生きもの」と定義をされたのでしょう。ウイルス増減の「メカ」なども含めて大いに関心のあるところです。

   なむあみだぶつをゑる(得る)ことは、
  なむあみだぶに、ゑさせとられて、
  なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)