木魚歳時記第4307話

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  当然に山門は再び不穏となった。上皇は福原に居た清盛を急遽召し、この機に両者の傷つくのを期待して、山門の討伐を命じた。しかしその手に乗る清盛ではない。彼は明雲とは相提携していたし、山門と戦う事の不利は百も承知している。病中と称して院の命には奉じなかった。折悪しく重盛も近ごろ持病が重くなっていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)959

      赤とんぼ行ったり来たり警護官

 「ボクの細道]好きな俳句(2048) 永田耕衣さん。「秋立つや皆在ることに泪して」(耕衣)「皆在ることに泪して」とは? 秋の声を聴く頃ともなれば・・涙もろくなるのは事実です。とりわけ高齢者には、虫一匹のすだく声、花一輪の気配にも心のうごくのは事実です。ところで、ボクの俳句が生まれるのは、「夏」「冬」の季節が圧倒的に多い・・何故でしょうか?

  しんじんわ、上(浄)をど(土)のはゑぬき、
  なむあみだぶつ。なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)