木魚歳時記第4305話

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 当時頼政が伊豆を知行していたため、明雲の追立使者(護送)を命じられていたが、特に山徒に備えよとのお達しも、また頼政にその心づかいなく、郎党ただ二名をつけて置いただけであったために、この始末であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)958

     炊き立てを爺の食ひたる茸飯  茸飯(きのこめし)

 「ボクの細道]好きな俳句(2046) 永田耕衣さん。「天心にして脇見せり春の雁」(耕衣) 渡鳥は、何百、何千キロ? と飛んで海を渡るのでしょうか? 大切なのは気象条件です。渡る雁(かり)は、本能のまま渡るようで、油断(スキ)はないはずです。決して「脇」(油断)を見せない・・春の海(大自然の摂理)以外は・・

  しんじつわ、うま{い}うまいとさとりなき。
  さとりのをやにうけとられ、
  なむあみだぶつのなかにてられて。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)