しかし西光の真意は別にあったのである。
「わが君、この度の事件のかげには、どうも清盛がいて明雲の糸をひているように愚行せれます。今夜の大事とても、あるいは明雲が衆徒に命じたものかも知れたものではございません。もうこうなっては明雲はゆゆしき謀反人かと存じます。これを山から追放するのが、この度の扱本的な処理でございましょうか」
(佐藤春夫『極楽から来た』)948
秋蝶といちいちふれて歩くのは
「ボクの細道]好きな俳句(2034) 池田澄子さん。「夏来たる草刈り鎌で縄を切り」(澄子) これに類したことは、農作業に従事した経験者であれば日常いくらでもあるのでしょう。そうでない者が作品に詠めるのは日ごろからの鋭い観察力があるからでしょう。
なむあみだ、あみだぶつにまいること。
なうのあじゃない、あみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)