木魚歳時記第4293話

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 この夜西光法師は火に焼けただれた夜空の下を、わが身も吹き飛ばすかと、思うばかりの疾風の中を踏みしめ踏みしめ、いち早くも法住寺殿に向かって、法皇に火事のお見舞いを申し上げた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)947

       断崖に不動明王山滴る 

 「ボクの細道]好きな俳句(2033) 池田澄子さん。「冬の蚊のさびしさ大工ヨゼフほど」(澄子) 「大工ヨゼフ」とは、 旧約聖書の創世記神話に登場する人物のことでしょうか? それを「冬の蚊」出典結びつけて擬人化するところがすごい。さて、夫婦の「妻」の呼称には、すぐさま、数種類の類似語が思い浮かびます。が、究極「妻」が無難なようです。出典が『古事記』にあるのと、各種公文書の書類あるのがその理由です。

  さいちよい。
  れんにょさまわ、ごくらくのえんにょさまか、
  いいや、そをじゃ(な)い。れんにょさまは、
  このさちがれんにょさまで、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)