と仰せられたので、西光はほぼわが意を達したと考え、それ以上に深くは云わなかった。西光法師は信西の最後まで仕えていて、信西がいよいよひとりで土中に隠れようという前に、「いっそ唐土までお逃げ遊ばしては如何でしょう。お供はさせていただきます」
といい、その時信西を師として出家の名を西光と与えられた曲者である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)950
秋蝶のよほどつかれているやうだ
「ボクの細道]好きな俳句(2036) 池田澄子さん。「八月六日のテレビのリモコン送信」(澄子) 「八月六日」といえば、あの「こと」以外にありません! とりわけ「リモコン送信」の表記法が何ともシリアスです。さて、澄子さんの俳句は何回かご紹介しました。作風の怪力(句)と名エッセイストぶりには終えてまだ余韻が残ります。
わたしゃあなたにみなとられ、
ねんぶつもろをて、なむあみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)