木魚歳時記第4386話

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 強いても連れ帰ろうとするので、王は憤然として、
「我はたとえ衆徒が我を捨てるとも、決して人手には渡らない。ここに一命を終る覚悟である」
 と宣言して衆徒らを感激させた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1036

       綿虫のここにあつまる狐坂

 「ボクの細道]好きな俳句(2126) 波多野爽波さん。「吊したる箒に秋の星ちかく」(爽波) 吊るされた箒(ほうき)の向こう、ガラス戸の外へ目をやると、夜空の星たちが思いっ切り輝いているのが見えます。スケールの大きな作品です。嗚呼、こんな作品が詠めるようになりたい(汗)。

  わしが思ひはあなたの思ひ、
  わしがこころにあたつてみせ
  御恩うれしやなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)