木魚歳時記第4267話

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 神輿を置き去りにするのは衆徒ら最後の切り札的常套(じょうとう)戦法で、これにはいつもみな辟易(へきえき)した。畏(おそ)るべき神輿の取り扱いに粗相があってはならない。これは一刻も早く引き取ってもらわなくては困る。
(佐藤春夫『極楽から来た』)924

       夕焼けの中を歩いて帰りたい

 「ボクの細道]好きな俳句(2008) 池田澄子さん。「蛇苺いつも葉っぱを見忘れる」(澄子) そのとおりです。蛇苺は小さな苺の葉っぱに囲まれていますが、そのことに気付くことはありません。それは、蛇苺の雰囲気あまりにも強烈に迫るからです。こうしたことは「社会」においてもままあることです。

  なむ(南無)がわしなら、あみだ(阿弥陀)もわしよ、
  これがろくじ(六字)の、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)