時に酔いただれた一人が妖(あや)しく笑いながら、
「今の別れにはなむけせずにおられるか。だがおれには金も衣もないわ。さあこれでも肴にしてくれ。このきのこは珍重な味がしようぞ」
(佐藤春夫『極楽から来た』)938
銀杏にクレオソートの匂ひかな 銀杏(ぎんなん)
「ボクの細道]好きな俳句(2022) 池田澄子さん。「先生ありがとうございました冬日ひとつ」(澄子) 痛みの伴わない慢性病は命取りになることもあります。ましてや高齢者えあれば。ともかく、痛い病気には罹りたくはない。痛い病気が避けられるなら・・冬日の一つくらいは先生に差し上げてもいい(汗)。
ああ、せかいにみちるなむあみだぶつ。
せかいわ、わしがをやにもろをて、
これがたのしみ、なのしみ、なむあみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)