おん賀の二日目、五日は、六日にはまだ後宴があり、今日は非公式にややくつろいだ側近だけのお祝で、関白以下も宿直装束(とのいしょうぞく)で、衛府の面々も院の随身も正装でなく思い思いの意匠に晴れを競うて着飾っていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)897
老僧の誘ひ出したる女郎蜘
「ボクの細道]好きな俳句(1982) 池田澄子さん。「雪積む家々人が居るとは限らな」(澄子) 雪国のことでしょう。一時的に住む人が居ないのか? それとも僻村で住民が離村をしたのか? ボクは後者であると考えます。豪雪がやって来そうなのに、山奥のへき地は留守が心配だ・・そんな感じが伝わってきます。最近、こうした「山奥の一軒家」が注目されています(笑)。
ほとけから、ほとけもろをて、
なむあみだぶつ。
なむあみだぶが、わしがほとけよ。
とこ(床)のなかでも、なむあみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)