木魚歳時記第4242話

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 藤原氏や平家の殿たちも船中に召されて管弦を催す。御前の沖にさしかかると、御所のなかから中宮大夫はじめ人々が吹奏してこれに応(こた)えた。なかでは維盛の笛が上手である。主上はまた格別であらせるが。
(佐藤春夫『極楽から来た』)899

       亀鳴くや座敷童子のぽっつりと

[ ボクの細道]好きな俳句(1984) 池田澄子さん。「定位置に夫と茶筒と守宮かな」(澄子) 二人暮らしなのでしょう。そうなると、家の中で起こる出来事も決まりきった些細な小競り合いの繰り返しとなります(汗)。そうです、定位置に夫が居て、トイ面に茶筒が置いてあり、守宮(やもり)つまり、女郎蜘蛛サマが操っている・・さて「山奥の一軒家」(テレビ)は面白い。なぜなら、イノベーション(生産性の創造)だけではなく、住む人の「熱意と労力と時間」という味付けが込められているからです。

  みちはへだててをるけれど、
  ごをんよろこべ、あなたのごをん、
  ここでよろこぶ、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)