木魚歳時記第4238話

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 院のおん前を三度ひきまわすと、左大臣が乗れと命じて綱をとっていた者たちがそれぞれに乗りまわしてご覧に入れ、左大臣が下りろと命じて面々を下りさせ、院の御前にひき立てさせて後、左大臣はみ厩(うまや)に曳き立てさせて、み殿の舎人に渡させた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)895  

     まひまひの回るとき来てみな回る

 「ボクの細道]好きな俳句(1980) 池田澄子さん。「氷片を見つめ見つめて失いぬ」(澄子) ボクはウイスキーの水割りを思い浮かべました、が、しかし、流氷のごとく失いたくない! そんなものに伴侶の存在があると思います。まさかと思いうちに、氷がみるみる小さくなり、やがて消え果てるかも・・去年の今頃、そんなことが起こりました。お互いにさきのことはわかりません。

   ありがたや、うれしさ(や)の。
   なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)