木魚歳時記第4253話

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 思えば二十年はただ一夢で、近年、安芸の海に、また熊野の山に、有馬の浴泉に、むさぼるかのように歓を尽くしたのも、ただ今日の思い出の悲しみを深めるあったかと、上皇のおん恨みは日増しに深くなるばかりで、お膳さえも召し上がらない始末であると側近の中納言邦綱が語っている。
(佐藤春夫『極楽から来た』)910

       バックミラーすみに一匹てんと虫

 「ボクの細道]好きな俳句(1995) 池田澄子さん。「ひとびとよ池の氷の上に石」(澄子) ヒトは、蛇を見つけたら石をぶつけたがる! 外にも、池に氷が張っていたら(氷に石を投げて)面白がる・・まだまだヒトには(石を投げたがるクセ)が残っています。石器時代に狩猟をしていた名残でしょうか(汗)。

  たのしみ、なず(つ)かし、
  をや(親)にあり、こ(子)にあり、な(名号)にあり、
  これがたのしみ、なむあむだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)